Thursday, 16 October 2014

詩 - 愛と詩- 



愛と詩


ぼくはひとつひとつパズルを組み立てるようにぼくを作り上げる

あなたの繊細で厳格なそれは
ぼくとぴったりあわさる

あなたはそれを解いて
すべてをぼくの前に並べる

ぼくは時と共にひとつひとつ
美しい結晶を見るように見つめ
幻の花に触れるように  
あなたの真を五感で感じる

そしてぼくは何もおそれも疑いもなしに
あなたに飛び込む
抽象の中で
僕たちの色と形と思いが混ざり合い

溶け込む
時にはこの世の波に突き放され
ぼくとあなたのからだは離れる

あなたの名前を
姿を
言葉を
思い出そうとしても消え失せてしまう

けれども
確かなものはそこにはないのに
確信がもてる
離れていても
しっかりと結ばれていることを

おもいは
こころというトンネルを潜り
あなたのたましいへ伝わる

泳いで泳いで
芯の部分まで辿りつこうとする
あなたの真っ黒な炭で描かれたような
存在感と
陽の光をたくさん浴びて それでも静かに
そっと生きるものたちを浸す  孤島の湖のような自然と通じ合う
こころと
本当のぼくと 真実と 宇宙を感じる
たましい

すべてがぼくを満たす

この世にひとつのあなたをぼくは望んでいる

僕たちは一度きりしか一緒に生きられない

そんな嘘のような真実を
ぼくは何度も確かめたい

あなたと過ごすひと時ひと時が奇跡で 
また美しい
過去に何があっても 未来に何があっても地球も  僕たちも気にしない

今を生きたい 
感じたい

押しては引いて
浮かんでは沈んで
バランスをとりながら
愛を育てていく

この世がなくなっても 別世界に僕たちがいこうと ぼくとあなたは確かに繋がっている

それは誰にも見えない 
ふしぎな 約束のない 誓約書

あなたと会うたびに
心地よく
ぼくは泳ぐ
悲しみも
苦しみも
喜びとも

あなたと過ごす
この一瞬に全精力をかける

時は抜け殻のように
霧のように
ぼくたちの残像と一緒に
過去となって
消えていく
でも僕たちは生み出す 生み出す 生み出す

永遠に
愛という無限の力によって

ぼくは
すべてに感謝して
ずっとずっとあなたを愛し続けたい


作 伊達 賢

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